Tsukasa Theater

脚本家/役者・近藤司のブログ

脚本のクラス1

今セメスターでは新しく脚本のクラスも履修しています。僕が取っているのはHB StudioのJullie Mackeeという先生のClarity, Economy and Mysteryというクラスです。クラスは3時間とやや長く、生徒も皆頭が良さそうに話をするので若干引きますが、多少厳しくクラスを保たないと悲惨な集まりになるんだろうなとも思います。

このクラスはとても丁寧に構成されていて、脚本を一切書いたことがない人でもちゃんと始めることができるようになっています。その上、脚本としてどこかに応募する際のフォーマット(フォントは何で、インデントはいくつで、紙はどれで、フォルダーはどうとか、そういう具体的なこと)までちゃんと説明してくれる(というか、それを守っていない作品はクラスで発表できない)のでプロフェッショナルを目指している人にも十分学ぶことがあると思います。

クラスは基本的に各生徒が11のテーマに沿って短いワンシーンの脚本を書いてきて、それを好きな人に読ませ(教室にはちゃんとした役者も招待されている)て、先生やクラスメイトから批評をもらう、という進行になっています。テーマは順番にこなさなくてはいけません。例えば最初のテーマは2人の人間の本当の会話を録音して、好きな部分を3分だけ書きおこす。というものでした。内容に一切手を加えてはいけません。これは実際の会話がどのようなものか、学ぶことを目的としています。

クラスでは、役者たちに自分の脚本を読んでもらい、その後先生とクラスメイト全員で気づいたこと、良かった点悪かった点、質疑応答などのやり取りをして、最終的に先生が次のテーマに進むか、もう一度書き直させるか、決めます。
1〜11のテーマはまだ全部は知らないですが、基本的に2人しか登場しない、ワンシーン、そして実際の時間の流れで行う(それから10年後、とは行かない)、というシバリがあります。

授業のベースになっているのはStuart Spencerの『The Playwright's Guidebook』という本です。

The Playwright's Guidebook

The Playwright's Guidebook

僕の次の授業の課題は「二人の人物がいる。そして一つの本がある。片方の人物はその本をもう片方から欲しいと思っている。」というシーンです。本は日記でも何でも良いですが、そこには具体的な欲求がないといけません。この課題のテーマは「片方にたいして強い要望があるキャラクターを描く」というものです。今徹夜で書いています。10ページ以内です。

「父親が死に、6年ぶりにNYにかえってきたMegan。父親のアパートで一冊の本を見ながら泣いている。そこに入ってくる妹のCatherine。Catherineはその本が父の日記で、姉のMeganは遺産に関する文章がないか探しているんだと思って奪いとる。Meganはなんとか妹の手から本を取り返そうとするがそれは日記ではなく。。。」

という話。当然ですが、10ページに収まりそうもありません(あへへあは)