Tsukasa Theater

脚本家/役者・近藤司のブログ

『自分へのノート』ny Hugh Prather


最近ずっとカバンに入れて持ち歩いている本がある。『Notes to Myself』という。先日久しぶりにChelseaに会ったらクリスマスプレゼントと言って渡してくれた。なんでも彼女はこの本を8年生の時から8年間ずっとカバンに入れて持ち歩いていたらしく、ページはとれかけているし、かなり日焼けしている。

いわゆる自己啓発本の一種。本は好きでも自己啓発本は斜に構えて読んでしまい一々難癖つけてしまいがちなんだけど、この本は結構納得できる。いや、今やかなり好きになっていて同じページを何度も読んだりしている。

結構他の「人生をこういう風に捉えてみましょう、そしたら人生が変わりますよ。」的な本とは違った趣である。まず現実的だし、考察も浅くない(と俺には思える。)、あと物事をポジティブに捉えるというよりは、自分が無意識に自分についている嘘をはがす、という感じ。

というか、こういう本を読めるほど年をとったということかもしれない。

和訳も出ているらしく「わたしの知らないわたしへー自分を生きるためのノート」という邦題になっている。アマゾンのレビューを読んだら

「その通りだよ!」と思える箇所がいっぱいあり、自己嫌悪に陥ります。
この気づきが重要だとわかっていても痛い。

と書いてあって笑った。確かにこの本は励ます感じではない。表紙に、「自分が書いたと思って読んでみてください」的なことが書いてあって、読んでいるとそれがとても良くわかる。実際に、作者の若い頃の日記だったらしい。なので人称は「あなた」でも「人々」でもなくて全て「わたし」になっている。では、最後に何か一つ引用してみます。訳は俺です。


「この本を書いた後、何人かの友達にそのことを伝えたけれど彼らの反応は月並みで礼儀正しいものだった。本が出版されることが決まって、それを伝えた時は皆、「お前はすごいよ!」と言った。すごいというのは行動じゃなくて結果に対して投げられた言葉だった。

私以外の皆は、今までの私を振り返ったに違いない。けれど彼らには結果とセットじゃないと、私がしてきた行動を捉えることはできない。でも人は常に、結果を全く知ることなしに行動をおこさないといけない。だから私はその行動に「ありえそうな意味」をつけてしまう。でも本当の意味というのは、「私は、私という人間のこの部分じゃなくて、こっちの部分に従うことにする」という決定にある。」

NOTES TO MYSELF

NOTES TO MYSELF


わたしの知らないわたしへ―自分を生きるためのノート

わたしの知らないわたしへ―自分を生きるためのノート